ディズニーピクサーの映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を観た。
予告編を観たときから、絶対に見に行こうと思っていた。
予告リーフレットを読んだだけで、涙が出た。
愛する人を失って、思い出にどっぷり浸かる日々。
そんな、過去ばかりに生きるのではなく、前を向いて歩き始める、カールじいさんの決断、勇気、行動力。
じいさんというものは、とかく、ばあさんを失うと偏屈になりがちだが、
そういう苦境を乗り越える展開、ストーリー。
「グラン?トリノ」(クリント?イーストウッド主演)も、
California Fitness 教練
同じく、独居じいさんと、少年、(プラス、犬)の組み合わせ。
偏屈ながら、時代遅れと言われようが、
最後の最後まで自分らしい行き方を貫き通した、クリント?イーストウッド扮する、じいさん。
表現方法や味付け、ティスト、スタンスや、ストーリー展開は、「グラン?トリノ」とは全く180度違うが、
それぞれには、それぞれの良さがある。
3Dアニメ? CG? よくわからないが、
ハリウッドがこれで盛り返すか?!と、自信を持っている「3D映像」とかで、
とても精巧にできている。
(劇場で3Dメガネは貸し出されなかったので、画面から飛び出さなかったが)
表情は、俳優よりグンと上手く、心理がはっきりわかるように演技できている。
音楽と映像のテンポが、実に絶妙。
あり得ない展開だけれど、ハラハラドキドキ、迫力満点、とても楽しい。
いくつになっても
California Fitness 教練、旅に出るには理由はいらない????。
泣けてくる。
実は、美しい思い出の詰まった追憶シーンだけで、もう充分だった。
が、その後を生きていかなければならない。
追憶シーンをもっと長く充実させたほうが良かったのでは、
California Fitness 教練という映画感想もあったようだが、
私は、あの、???あの短さが、よかった。
「よくわからんかったわ」という感想を発している若い女性もいた。
解釈の仕様、受け止め方は、ひとそれぞれ。
こと細かく、内容を説明はしていなかったが、
あえて、それは、観る側に、イマジネーションをふくらまさせる効果があると感じる。
感じない人には、感じないだろう。
メッセージを受け止めない人もいるだろう。
作り手の訴えたいことと全然違う、受け取り方をする人もいるだろう。
観る人の年齢や、経験による違いもあるだろう。
私は、私の受け止め方をした。
ナイーブで、力強くて、希望があって???素晴らしいパワーを感じた。
失ったものを追憶するばかりではなく、その思い出を糧にして、
毎日、1秒1秒、確実に時を刻む現実にも目を向け、前向きに生きるということ。
自分が変わるためには、最初の一歩が必要だということ。
旅に出ることは、人生の旅を切り拓くための、第一歩かも知れないということ。
私はこの映画から、そういうメッセージを受け取った。
心に、じんわり沁み込むものをいただいて、映画館を後にした。